新文芸坐、ナイトメア・シティ、Stelvio Ciprianiの巻

新文芸坐オールナイト

サツ「はい、第9回です」

バツ「昨日、新文芸坐で「ホラー・マニアックスpresents “2ヶ月連続! 血みどろオールナイト” 第一夜 残酷とエロスのモンスターカーニバル!」というオールナイトのイベントがあったみたいなんですよ。上映プログラムは下記のとおり。トークショーも豪華」

【トークショー】中原昌也さん(作家・ミュージシャン)、山崎圭司さん(映画ライター)、田野辺尚人さん(「別冊映画秘宝」編集長)

悪魔のはらわた(1973・伊=仏/BD)監修:アンディ・ウォーホル 監督:ポール・モリセイ

処女の生血(1974・伊=仏/BD)監修:A・ウォーホル 監督:P・モリセイ 出演:U・キア

ジョン・バダムのドラキュラ(1978・米/BD)出演:F・ランジェラ、L・オリヴィエ

ナイトメア・シティ【日本語吹き替え版】(1980・伊=西/DVD)

サツ「行ったの?」

 

バツ「行ってないです。。。やるの今日なんだ!と気づいたときには開始時間を過ぎてました。しかも、昨夜はお酒も飲んじゃってて、観に行ったら確実に寝るという状態でしたし」

サツ「なんだー。新文芸坐は良く行くの?」

バツ「最近は、映画館自体になかなか足を運べていないんで、良く行ってるとまでは言えないですね。たまには行きます。プログラムが結構面白くて好きですね。文芸坐の最後の頃は大学生だったんで、暇で良く行ってましたね。あと、その頃はル・ピリエっていう劇場も併設されていて、万有引力の舞台なんかも観たことがありますね」

サツ「文芸坐は97年に一旦閉館して、その跡地にマルハンのビルが建って、そのときに今の新文芸坐が中に入ったんだよね」

バツ「文芸坐が閉まったときにはかなりショックだったので、新文芸坐で復活したときは嬉しかったですね」

サツ「で、オールナイトの話に戻るけど、どれが観たかったの」

バツ「ぼくは、『ナイトメア・シティ』ですね。ぼく、この映画好きなんですよ。しかも、吹替版!レアなものを劇場で観られるって素晴らしいですよね。その機会を逃したのは残念です」

サツ「行けば良かったじゃん。『ナイトメア・シティ』が最後だったみたいだから、他の作品の間にちょっと寝て、『ナイトメア・シティ』のときだけちゃんと起きてれば良かったじゃん」

バツ「あー、その手がありましたね・・・。ま、併映されていたアンディ・ウォーホルが監修として関わっているフランケンシュタイン映画の『悪魔のはらわた』とドラキュラ映画の『処女の生血』も観たいっちゃ、観たかったですけどね」

サツ「かなりドイヒーな映画だけどね。ウォーホル好きのベレー帽かぶった女の子とかがうっかり観に行って欲しいよね」

バツ「なんすかそれ。ま、ウォーホルは名義を貸した程度っぽいから、ウォーホルが好きだっていうんで観に行くのは危険ですよね。なんだか、この2作品についてはブルーレイが出るみたいですよ」

サツ「そうなんだね」

『ナイトメア・シティ』

バツ「話は『ナイトメア・シティ』に戻るんですが、ウィキペディアから引用すると、あらすじはこんな感じです」

原子力発電所で発生した放射性物質漏えい事故について、設計者である核物理学者ハーゲンベック教授を取材するため、レポーターのディーン・ミラーは空港に向かう。

しかし、空港に到着した軍用機から降りてきたのはゾンビ化した人々だった。ゾンビは、駆けつけた警察から武器を奪い、次々と殺害していった。その後、ゾンビは空港から都市の中心部に移動し市民を襲っていく。ミラーは市民にゾンビのことをテレビで伝えようとするが、マーチソン将軍は市民が混乱するとして阻止する。その後、ゾンビはテレビ局に押し寄せテレビ局内の人々を襲っていった。ミラーはテレビ局から脱出し、妻で医師のアンナを迎えに病院に行く。しかし、病院にもゾンビが現れ患者を襲っていく。アンナを見つけたミラーは、車に乗り2人で逃げることにした。

サツ「日本は『ゾンビドローム』って名前で劇場公開されたこともあるみたいだね。まあ、ゾンビ映画ってわけだけど、普通のゾンビ映画と違って、ゾンビが全力疾走したり、マシンガンをぶっ放したりするんだよね」

バツ「そうなんです。ゾンビというのは、基本的に走れないという設定にされていることが多いので、全力疾走するってのはかなり異色なんですよ。今では走るゾンビを描いた映画も多くなりましたが、この映画の公開時である1980年の頃には、ほとんどなかったんじゃないでしょうか。あと、ゾンビは武器を使ったりする能力はないというのも定石となってるので、マシンガンを扱うというのも異色です。公開時の状況はわかりませんが、ゾンビが走るってことで、ギャグ的にとらえるゾンビ映画好きの方も結構いらっしゃいますよね」

「Sustain」Stelvio Cipriani

サツ「あと、この映画は音楽も素晴らしいんだよね」

バツ「そうなんです。僕の好きなイタリアの作曲家Stelvio Cipriani(ステルヴィオ・チプリアーニ)がサントラを手掛けています。イタリアには、エンニオ・モリコーネ、ピエロ・ピッチオーニ、アルマンド・トロヴァヨーリルイス・バカロフを始め、様々なジャンルの音楽を横断するサントラを手掛けた作曲家が多数存在するんですが、チプリアーニもその中の1人です。上記の人達に比べると日本での知名度はそれほどないんですが」

サツ「『ナイトメア・シティ』の曲でも多くの人が聴いたことあるはずって曲があるよね。それを聴いてみようかね」


Incubo Sulla Città Contaminata (Nightmare City ...

バツ「最初に流れる曲「Sustain」は、長年、TBSの朝の番組「はなまるマーケット」でずっと使われてましたよね。主婦層をターゲットにしたTBSの朝の番組で多様されている曲がゾンビ映画のサントラの音楽っていうところが面白いですよね」

サツ「そうなんだよね。チプリアーニの曲は他にも「はなまるマーケット」で使われている曲があるよね」

バツ「そうです。チプリアーニは、結構牧歌的というかふわっとしたメロディーの曲も多くて、使い勝手が良いのかもしれないですね。とりあえず、チプリアーニは好きな作曲家なので、今後もちょこちょこ採り上げると思います」

サツ「チプリアーニは、日本ですごくいいコンピがいくつか出てたけど、どれも今は廃盤みたいだね」

バツ「悲しいけど、ホントのこと!」