「iPadで音だすんやで」事件顛末記の巻

2011年7月 大友良英ダブル・オーケストラ関西版

サツ「はい、第24回です」

バツ「あまちゃん、終わっちゃいますねー。ぼくは寂しい!というわけで、あまちゃんといえば、大友良英さん*1の音楽ということなのですが、大友さんの音楽に関連して個人的に忘れられない事件があります。人呼んで「iPadで音出すんやで」事件。今日は、これについて、あまちゃんが終わってしまう今、まとめておきたいと思います」

 

サツ「それ、内輪ウケにしかならないから、やめときなよ」
バツ「そもそも、このブログ、自己満足のためのブログなんで、いいんです!それよりも、この事件を風化させないためにも、まとめておきたいんです。Twitter上で起こったあのささやかな事件を記憶にとどめておく必要があると思うんです!」
サツ「はぁ、そうですか。勝手にやってくださいな」
バツ「事件の発端は、2011年7月2日。大友さんが主催する大友良英ダブル・オーケストラの関西版というプロジェクトが同年7月3日に京都のKBSホールで開かれることになったんですが、その前夜の出来事です。大友良英ダブル・オーケストラの概要は以下に引用する*2 とおりです」
日程;7月3日(日)
会場;KBSホール
コンダクター;大友良英、一楽儀光(どらビデオ他)、七尾旅人、渕上純子(ふちがみとふなと)、ピカ、江崎将史(popo他)、さや(テニスコーツ)、植野隆司(テニスコーツ)(敬称略、順不同)
料金、開場、開演時間未定
一般公募時期、未定
 
2つのオーケストラが2人の指揮者による簡単な指示によって今まで聞いたことのない音を奏でます。プロフェッショナルかアマチュアを問わない一般公募による二つのオーケストラ・メンバー、そしてそれぞれのコンダクターのコマンドにより音は構成されます。いろんな楽器、またその熟練度合い、それぞれの違いが混ざり合い今までにない音楽になります。
ということで、ダブル・オーケストラのメンバー、一般公募します。(公募時期未定、近々お知らせします。)
演奏経験や楽器の上手下手は問いません。演奏経験豊富な方も大歓迎ですが、譜面が読めなくても、初心者の方でも、楽器からある程度の音が出せれば参加可能です。
基本的にはアコースティックの弦楽器、管楽器、打楽器、持ち運びの出来る鍵盤楽器や各種民族楽器等の演奏者を募集します。また電子楽器や電気楽器、自作の特殊楽器等での参加も可能ですが、その場合は、指揮に演奏で即座に対応ができること、セッティングに時間と場所をとらないこと、アンプも含め自前で用意の機器でPAを使わずに音が出せること、そして著しく大音量ではないことが条件です。電源以外はこちらでは用意できないので楽器やアンプ、テーブル等は持参で、またヴォーカルや声での参加は不可です。
リハーサルが3時間程度あります。簡単な指揮のルールを覚えていただき、それに対応して演奏していただきます。

サツ「大友さんはミュージシャンではない一般の人も参加できるこういう一般公募をする企画を良く主催されているよね。普段音楽をやっているわけではない人がこういう企画に参加できるのって、スゴく貴重な経験だと思うし、音楽をより好きになれる素敵な企画だよね」

バツ「本当にそう思います。大友さんのこういった活動は日本の音楽の裾野を広げる素晴らしい活動ですよね!で、そのダブル・オーケストラに、ぼくの友人のシワプリ*3が参加することになったんですよ」
サツ「シワ様とはある共通のネット上の友達を通して2006年頃にネットで知り合ったんだよね。きみが、京都に住んでいたときには良くレコードを一緒に買いに行ったり、2人でオサレなカフェーに行って茶をしばいたりしていたよね」
バツ「そうなんです。一緒に大友さんとSachiko Mさん*4のライブにも行ったことがあります。そんなシワ様が大友さんのダブル・オーケストラに参加するということで完全にテンションが上がってたんでしょうね。こんなつぶやきをしていたんです」

iPadで音だすんやで

サツ「真ん中のつぶやきの写真のリンクが切れてるみたいだけど?」

バツ「そのツイートの写真はこちらです」

http://twitter.yfrog.com/z/h437kgfj

サツ「きみはシワ様のことがうらやましくてこんなつぶやきをしてたよね」

バツ「あいつ、ダブル・オーケストラに参加するのかー。しかも、当時は世に出て間もない最先端のガジェットだったiPadで!なんかわからんけど、面白そうだなーと思ってうらやましくてうらやましくて仕方がありませんでした!」
サツ「それにしても『iPadからピローンと音が鳴り「あしたは大友です」。と告げた。はい』なんていうシワ様のつぶやき。調子に乗ってるとは正にこのこと」

ダブル・オーケストラ当日を経て

バツ「ところが、一夜明けダブル・オーケストラ終了。タイムラインにはこんなつぶやきが・・・」
サツ「この96blackというのはどんな人なの?」
バツ「シワ様と共通の友人で、Twitter上で傍若無人に暴れまくるクロちゃんというネット弁慶です。リアルでは無口。一回しか会ったことないですけど」
サツ「リアルでは無口とか一回しか会ったことないとか、相変わらず、きみ、薄い付き合いしてるね」
バツ「リアルでなかなか遊んでくれる人がいないんでバーチャルの世界に生きてるんです!そんなぼくらに優しいのがTwitter!FBはTwitterと違って優しくないので、あまり見てません」
サツ「いや、ここできみの寂しさ自慢されても意味ないよー。話を進めてよ」
バツ「クロちゃんのつぶやきを見たら、え?もしかして、シワ様、ダブル・オーケストラに参加できなかったの?と、普段からTwitter上でやりとりしている人がにわかに色めき立ちました」
サツ「この柳樂くんって人は?」
バツ「新進気鋭のジャズ評論家です。彼もTwitterで良く暴れてます。通称:ナギーラ。彼のブログはこちら。いろいろ面白そうなイベントを主催してます。ナギーラともシワ様を通じて出会いました。ぼくが初めて彼に会ったのは、エルメート・パスコアルの来日公演にて。そのときシワ様もエルメートのライブを観に東京に遊びに来ていたので、シワ様と一緒にナギーラと飲んだんですよ」
サツ「シワ様って意外にハブになってる貴重な人物なんだね」
バツ「そうなんですよ。でも、そのことはあまり注目されずに、今回の事件のようなことばかりがクローズアップされてしまうキャラなんです」
サツ「で、続きは?」
バツ「iPadという最新のガジェットを持って、KBSホールに駆け付けたのに、ダブル・オーケストラに参加できなかったシワ様。普段、ビールなんてあまり飲まないのに、生大を頼んだシワ様。ジワジワきます。ジワジワ」
サツ「これ、シワ様を知らない人には伝わらないだろー。そのジワジワくる感じは。つーか、なんで参加できなかったの?」
バツ「真相は、こんな感じみたいです。シワ様は、ある友人がシワ様の分もダブル・オーケストラへの参加を申し込んでくれていると勝手に思っていて、意気揚々と会場に駆けつけたら、申込されていなかったという。友人の方は、シワ様の分まで申し込みをしておくように頼まれた覚えはなかったみたいです」
サツ「悲劇!それは悲劇!勝手に友人が申込をしてくれると思っていたなんて、あまりにも前向きすぎる!」
バツ「その根拠のないポジティブさのおかげで、あんだけiPadで音をだす練習をしてたのに、音をだす機会を与えられなかったという」
サツ「まさに、現代の悲劇だね!いくら最先端(当時)のガジェットを持っていたとしても、申込をしていなかったら、それを活用することはできないという!IT社会の落とし穴だね。そのときのシワ様の表情を見たかった!」
バツ「IT社会は全く関係ないと思いますけどね。クロちゃんは、そのときのシワ様を見てるはずなんですけどね。うらやましいですよね」
サツ「下のツイートのクロちゃんの娘の写真が、またイイね!つーか、あの現場に行っていなかったオレでさえ、2年以上経った今でもときどきジワジワ思い出してるのに、現場に居たクロちゃんはもっと思い出す機会が多いんだろうね」
バツ「きっと夢にも出て来てるはずですよ」

ハッシュタグ

サツ「で、その後の展開は、どうなったの?」
バツ「その後は、「iPadで音だすんやで」のフレーズがハッシュタグとして1人歩きし始めます」
サツ「あー、内輪ウケの悪ふざけ」
バツ「ある意味予定調和のTwitter上でのコントも繰り広げられます」
サツ「ひどいねー。これ」
バツ「あ、でもリアルでの知り合いから、あのシワなんとかって人、面白いねって言われたこともあるんですよ!まわりの人も意外にジワジワ来てたんではないかと」

あまちゃんと共に

バツ「そして、時は流れ流れて2013年の夏」
 サツ「大友さんの音楽がNHKの朝の連ドラ「あまちゃん」に使われ、上のほりみなさん*5のように「あまちゃん」を観ているシワ様一派の面々は、頭の隅に常にあのハッシュタグを思い浮かべていたというわけか」
バツ「まさに、「寄せては返す波のように激しく」*6!そして、ぼくは、このブログにあまちゃんが終わる前にあの顛末をまとめておきたいと思ったのです」
 サツ「そしたら、もっともこの事件を知るクロちゃんが、「iPadで音だすんやで」事件の顛末をまとめてくれたんだね」

#iPadで音だすんやで を振り返る

バツ「そうなんです!彼のまとめのおかげでこのブログを書くこともできました。持つべきものは、やっぱり友達です」
サツ「1回しか会ったことないくせに。ってか、このブログよりクロちゃんのまとめ*7を読んだ方が、「iPadで音だすんやで」事件の面白さがはっきりと伝わるね・・・」
バツ「悲しいけど、ホントのこと!」 

*1:ギタリスト、ターンテーブリスト、作曲家。様々なジャンルの音楽を縦横無尽に飛び回る脅威の音楽家。2013年はあまちゃんの音楽担当として脚光を浴びています。

*2:引用元はF.M.N. SOUND FACTORYのブログ http://fmn.main.jp/wp/?p=2895

*3:京都在住の田島貴男似のヤサ男。田島貴男よりもイケメンですが、イケメンであることを有効活用できていない模様。あと、三浦春馬にも似ている。通称:シワ様

*4:音楽家。大友さんとはGround Zero時代からの盟友。当時はサンプラーを操っていましたが、近年はサインウェイブを操っています。あまちゃんの曲にも作曲家として参加されています。

*5:シワ様一派の一員。本ブログ管理人は、直接会ったことはないがTwitter上ではたびたび絡んでおり、きっとシワ様同様、面白い人なんだろうなと勝手に推察中

*6:あまちゃん挿入歌潮騒のメモリー」の歌詞の引用

*7:上記に記載したリンクからたどっていただければわかりますが、かなりの大作まとめ。このTwitter上で起こったささやかな人間の営みを垣間見れば、こんなくだらない人たちがいるんだなーと安心できるはずなので、時間をもてあましている人は是非3回くらい読むことをおすすめします。読んだ後には、きっと何も心に残りません。