「Until We Die」MAX TUNDRAの巻(カジュアルプログレ宣言!その1)

カジュアルプログレ宣言!

サツ「はい、第31回です」

バツ「今回からまた新シリーズです」
サツ「毎回毎回、新シリーズ開始って言ってる気がするけど、どれも全然続いてないよね」
バツ「いやいやいやいや、これから、どんどん勢いを上げて行きますからねー。問題ございません!」
サツ「とかいいながら、ブログ開始当初よりも更新スピードが如実に減ってるじゃん」
バツ「いやいやいやいや、『水曜どうでしょう』だって、長く続けるためにレギュラー放送を止めて不定期になったわけですから、長く続けるためには、更新スピードが落ちるのも必要なことなんですよ」
サツ「『水曜どうでしょう』はレギュラーが何年も続いた後の不定期化だから。ブログ開始2週間くらいで一気にペースダウンしたのとは次元が全く違うから!つーか、その前に11月8日の企画の宣伝をしろって話だから!」
バツ「それでは新シリーズのタイトル発表です!」
サツ「都合が悪くなると、無視して進めるよね」
バツ「新シリーズのタイトルは、『カジュアルプログレ宣言!』はい、パチパチパチパチー」

 

プログレって?

サツ「いやー、またまた興味がもてないー。で、カジュアルプログレって何よ?」
バツ「その前にプログレの説明からしましょうかね。プログレとはプログレッシヴ・ロックという、ロックのジャンルの1つです。Progressive Rock、直訳すれば進歩的なロックとか革新的なロックとかいうことになるんでしょうかね。名前のとおり、進歩的、革新的であることを宿命づけられたロックのジャンルです」
サツ「それじゃ良くわからんよね」
バツ「そうですよね。IT世代らしく困ったときはウィキペディアということで、どんな特徴の音楽なのかについて、ちょっと引用してみましょうか」
・アルバム全体を一つの作品とする意識の徹底(コンセプト・アルバム)
・大作・長尺主義傾向にある長時間の曲
・歌が短く演奏重視で、インストゥルメンタルの楽曲も多い
・技巧的で複雑に構成された楽曲(変拍子・転調などの多用)
・芸術性を重視した曲作り
・クラシック音楽やジャズ、あるいは現代音楽とのクロスオーヴァー・ミクスチャーを試みたものも多く、高度な技術を有する
・シンセサイザーやメロトロンなどといった、当時の最新テクノロジーを使用した楽器の積極的使用
・今までにない独創的な音楽性(あるいは既存のプログレバンドの音楽性から強く影響を受けている)

サツ「IT世代って何だというツッコミはこの際、置いておいて、なんかいろいろ書いてあるけど、なんだかやけに大袈裟な感じだよね。まとめると、まー、なんつーか、めんどくさそうな音楽ってことだよね?」

バツ「そうですね。一言で片付けるとそんな方向性になると思います。自分も高校くらいからプログレ好きですが、自分自身、たいへんめんどくさいと思っております。あと、世間的には野暮ったいと思われてますね。音楽もファンもめんどくさいと思います」
サツ「プログレが好きなくせに自分でそういうこと言っちゃうから、プログレ好きの友達ができなくて孤立しちゃうんだよ」
バツ「なんという的確すぎる分析!ホントはプログレ好きの40代、50代の人達と仲良くなりたいんです!でも、全然友達ができない!」
サツ「自分で振っておいてなんだけど、聞いててツラくなってきたんで、話題を戻してもらえますか」

DISCUS

バツ「で、プログレのめんどくさくて野暮ったいというイメージを端的に表してくれたのがシワ様のこの秀逸なツイートだと思います」

サツ「シワ様は何を聞いて、こう思ったの?」
バツ「シワ様が最近、インドネシアの音楽に興味があるらしいんで、インドネシアのプログレバンドのDISCUSを紹介したんですよ」
サツ「あー、NHKのプログレ三昧でも流れたことのあるバンドだね」
バツ「そうなんです。プログレを基調にしつつ、メタルやジャズやエスニックな要素を取り込んでチャンプルーしたサウンドですね」
サツ「なんつーか、要はいろいろ過剰で味付けが濃すぎるってヤツなのかねー」
バツ「そうですね。デカ盛りメニュー的なウンザリ感があると思いますね」
サツ「あー、体調良くないと、写真で見るのも嫌になるデカ盛りメニュー的な感じね」
バツ「そうそう、そうなんです」
サツ「でも好きな人はとにかく好きみたいな感じのね」
バツ「そうですよ。言わばラーメン二郎的なところ、あると思いますよ。二郎ファンに怒られてしまうかもしれないですけど。とにかく基本的には、引き算、割り算の美学よりも、足し算、掛け算の美学を追求している人達が多い傾向にあるような気はしますね」

カジュアルプログレとは?

サツ「なるほどね。そんなプログレなわけだけど、カジュアルプログレって何なのよ?聞いたことない言葉だけど」
バツ「そうですね。今、局地的に話題のキーワードですよ」
サツ「へー、局地的って、どこらへんで話題になってるの?」
バツ「あー、今、ぼくの中で話題になってますね。ぼくが考えた造語なんで」
サツ「そういうヤツか。プログレ以上にきみがめんどくさいね」
バツ「カジュアルプログレってのは、カジュアルフレンチみたいなニュアンスです。気取らずに楽しめる、敷居の低い、親しみやすいプログレってヤツですね。プログレってだけで敬遠されがちなんで、世間的にはプログレって言われててみんな聴かず嫌いになってしまってる曲の中にも案外プログレファンじゃなくても楽しめるものもあるんだよ!ってのを紹介して行きたいんですよ。あと、逆に世間にあふれるポップミュージックの中にプログレ要素を見出すってのもやりたいんです」
サツ「そうなんだ。ニッチすぎて、誰も望んでない企画だね」
バツ「そうですかね?意外に評判になるかもしれませんよ」

MAX TUNDRA

サツ「まー、それは望めないと思うけど。で、今回は何を紹介するの?」
バツ「とりあえず、今回はカジュアルにということで世間的にはプログレの文脈ではあまり捉えられていないミュージシャンの作品を」
サツ「いきなり王道は外すんだ?日和ってるね」
バツ「殺伐ジャーナルは日和見主義的なところありますからね」
サツ「で、何を紹介するの?」
バツ「今回紹介するのはMAX TUNDRAの「Until We Die」。彼はイギリス出身の音楽家で、エレポップやエレクトロニカの文脈で語られることの多いです。日本でも人気があり、最近も日本でツアーをやってましたね。そんな彼の曲は、そこはかとなくプログレ好きっぽい要素が出てるんですけど、そんな中でもプログレ感あふれるこの曲を」

サツ「11分もあるのかー。長いね」
バツ「歌が出てくるまでに、2分50秒。カップラーメンなら、そろそろ割り箸を割って、食べるためにアップを始めるくらいのタイム感です」
サツ「ウルトラマンもそろそろスペシウム光線を出さないといけない時間*1だね」
バツ「例えが年齢を感じさせますね。それはさておき、この歌が入るまでのシンフォニックな感じと、めまぐるしいリズム展開、歌が入るときに急にテンポが落ちる感じやコーラスワーク。こういう要素でグッとくる人は、プログレ不良性感度*2がバツグンですよ。シンフォ系プログレにハマってしまうかもしれない」
サツ「プログレ不良性感度ってのが全く良くわからないけど、どうせくだらないから説明はいいです。シンフォ系プログレについては説明する?」
バツ「そうですね。ザックリ言うとクラシックの交響曲のようにシンフォニックな要素があって、割と品行方正な感じのプログレですね。メロディーがきっちりとしているものが多いです。中学生のクラスで言えば、学級委員とかやっちゃうけど、理屈っぽいので煙たがられるタイプ。プログレと言いながら、割と型にはまりたがる保守的な側面を持っているので、進歩的というプログレの看板との矛盾を常に抱えているのが悩みというかわいらしいところもある、憎いあンちくしょう*3です」
サツ「きみ、ホントにいろんな人から怒られそうなこと言ってるよ?大丈夫?」
バツ「ひー!ぼく、シンフォ系プログレも大好きなんで、ゆるしてください!」
サツ「はいはい、まー、こんなブログ読んでる人、ほとんどいないから大丈夫でしょ」
バツ「悲しいけど、ホントのこと!」

*1:ウルトラマンは地球に3分間しかいられないという設定になっているので、だいたい3分が近づいてくるとカラータイマーが鳴り出し必殺技が繰り出されるという黄金パターンが展開されます

*2:またもや殺伐ジャーナルが勝手に考えた造語。「不良性感度」というのは、東映が70年代に実録路線もの、不良番長もの、空手もの、スケバンもの、温泉芸者もの、トラック野郎といった数々の雑多な映画を無理矢理ひとくくりにして「不良性感度」路線と名付けていたことに由来します。この言葉の響きに感化された殺伐ジャーナルがムリくりこの言葉を使いたくて使っているだけのこと。殺伐ジャーナルは意味もなくこういうキーワードを使いたがるので、やさしい読者の皆さんには温かく見守っていただけるとありがたいです

*3:石原裕次郎主演の62年の映画のタイトル。ここも単に言葉を使いたくて使っているだけで、全く意味はないです