『ゴーストスープ』の巻

『ゴーストスープ』

サツ「はい、第52回です」

バツ「もう12月も後半になり、今年もいよいよ終わりということで、取り急ぎのクリスマスネタでございます」

サツ「クリスマスなんて良い思い出ないんだから、やめとけば」

バツ「たしかにクリスマスでおいしい思いをしたことはほとんどないですからねー。でも、世間が浮かれてるときには、自分もそれに乗っかりたいということで、あえてのクリスマスに関する話題です。あと、クリスマスネタならアクセスアップも狙えるかなーと思い」

サツ 「で、何なの?」

バツ「今回紹介するのは、岩井俊二監督の『ゴーストスープ』です」

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サツ「懐かしいねー。きみ、結構、岩井監督の作品、好きだよね?」

バツ「はい、ぼくはルサンチマンだらけのサブカルクソ野郎だと思われてるせいなのか、岩井監督が好きだというと、結構意外って言われてしまいがちなんですけどね」

サツ「そういう自分語りはどうでもいいので、話を進めてもらえますか」

バツ「ゴーストスープは、1992年の作品で、もともとはテレビドラマ枠の作品なんですが、評判を呼んでビデオ化されたものです。ビデオ化の際には岩井監督が再編集した完全版になっています」

サツ「岩井監督の初期作品は、もともとテレビドラマというものが多いよね」

バツ「そうなんですよね。名作『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』なんかは『if もしも』という『世にも奇妙な物語』の後枠のドラマの中で採り上げられた作品ですしね*1。で、ゴーストスープのストーリーなんですが、こんな感じです」

ある都合でクリスマスに引っ越しをするはめになった鈴木一郎(渡浩之)が新居にやっと荷物を運び入れたところに、ナナ(鈴木蘭々)とマール(デーブ・スペクター)という奇妙な2人が部屋に訪問してきた。2人は、一郎に対して、今夜ここでパーティーをするからお前は出ていけ!と告げる。一郎は、もちろん2人の無茶苦茶な要求に激怒。ナナとマールは一郎に対してあの手この手で追い出し作戦を展開する。そんな中、一郎には幼い頃に、祖父の葬儀の日に飲んだ、ゴーストスープにまつわる記憶がよみがえるのだった。

サツ「ゴーストスープでは、良くも悪くも、デーブ・スペクターが普段通りの通常営業って感じで、このままサンジャポに出ても全く違和感ない感じだよね」

バツ「そうですね。デーブさんは、ゴーストスープでも、ヤキソバンのケトラーでも、サンジャポでも、全く変わらない安定感があります」


ヤキソバン - YouTube

サツ「一方の鈴木蘭々は、その後の彼女のイメージとはちょっと違うよね」

バツ「そうですね。鈴木蘭々といえば、ボーイッシュなショートカットのイメージだと思いますが、ゴーストスープではなんとロングヘアー!これはこれでまた可愛いんですよ」

サツ「そだね、これはこれでありだよねー」

バツ「鈴木蘭々は、こずえ鈴、初期篠原ともえ、初期ベッキーへと受け継がれるハイテンションボーイッシュタレント枠の元祖ですけど、一番好きですね」

サツ「わかるわかる、ブレイクした頃に吉祥寺で見かけてスゲー可愛いなぁって思ったもの」

バツ「ま、そんな鈴木蘭々とデーブ・スペクターなんですが、それぞれのキャラクターがスゴくハマっていて、このキャスティングだからこそ、作品として成功してる感じがありますよね」

サツ「たしかに。この2人のウザい感じがあるからこそ、物語の最後のちょっともの悲しいけど、ノスタルジックでほんのり温かくなるエピソードを引き立ててるからね」

バツ「エンディングで流れる「(THEY LONG TO BE)CLOSE TO YOU」がすごくいいんですよねー。あのシーンの動画を貼りたい、でも、ネタバレになるから貼れない*2。この切ない気持ち」

サツ「悲しいけど、ホントのこと!」

*1:『打ち上げ花火~』は、大好きな話なので、いずれ採り上げると思います

*2:代わりに「WHITE」というこれまた素敵な曲をリンクしておきます