ブラジル1000シリーズの巻

DMR跡地に渋谷HMVが中古レコードショップとして復活

サツ「はい、第59回です」

バツ「昨日、渋谷のDMR跡地にHMVの中古レコードショップがオープンしたんですよね」

サツ「行ったの?」

バツ「行ってないです。絶対混むってわかってましたからね」

サツ「人混み嫌いだもんね」

バツ「そうですね。日本人が知っておくべき僕の三大苦手なものは、しいたけ、マヨネーズ、そして人混みですからね」

サツ「怒り新党っぽく言っても全然興味がわかないし、一つだけテーマが違うところも中途半端」

バツ「じゃあ、満員電車、ナイター終わりの水道橋駅、そして、人混みですかね」

サツ「それ、結局、全部人混みじゃん。相変わらず軸がない」

ブラジル1000シリーズ

バツ「ま、そんなこんなでHMVのレコードショップが開店するということで、またアナログが盛り上がってくるといいなということで、ぼくも個人的にアナログ回帰の今日この頃です」

サツ「あー、最近、中古レコ屋行ってもCDは全然見てないもんね」

バツ「そうなんですよ。新譜でもCDよりアナログの方が手が伸びる感じですね。あと、リイシューのCDはほとんど買わなくなりました」

サツ「今なんかリイシューのCDはすごく安いから買ってもいいはずなのにね。ユニバーサルのブラジル1000シリーズとか10年前くらいの状況を考えると夢のようだよね」

バツ「いやー、あの名盤の数々が1000円で買えるってすごい時代ですよ。以前は2500円とかで出てたのを買ってたわけですから」

サツ「だよねー」

バツ「っていうか、こんなに安く再発されるなら、その前に、自分が持っているここらへんのブラジル名盤のCDを売っておけば良かったですよ。これから売っても絶対に安値にしかならないし」

サツ「出た―。その小さい考え方」

バツ「正直、CDに関してはリッピングした後は、データで聴くから、CD自体は全くと言っていいほど聴かないので、売ってしまってもいいんですよね。それに比べてアナログの方は、聴くときはやっぱりアナログで聴くし、モノとしてもCDに比べてジャケとかでかくて愛着わくから、ぼくの所有欲を満たしてくれるんですよね。だから、最近はリッピングしたCDは処分して行って、アナログを増やして行こうという気持ちだったんですよ。そんな矢先だったもんで・・・」

サツ「なるほどねー。まあ、わからなくはないね。で、そんなブラジル1000シリーズ、たくさんあるけど、この中からオススメ3枚を選ぶとしたらどれ?」

バツ「今回再発されるブラジル1000シリーズのうち8割方は持ってるんですが、ホントにどれも名盤なんで、選びづらいです。でも、ここらへんのものを聴いたことがない人に是非聴いてもらいたいものを3枚選ぶとしたら、ここらへんですかねー。まずは1枚目」 

 

 

サツ「『ゲッツ/ジルベルト』は、ボサノヴァといえばこういう感じというパブリックイメージを体現する定番かつ名盤だよね

バツ「そうですね。クーラーを効かせた部屋でアイスコーヒーでも飲みながら聴いてください。あ、でもクーラー点けてるとジョアン・ジルベルトからクーラーの音がうるさいって怒られてしまうかもしれません」

サツ「あー。ジョアンはそういうのにうるさいみたいだよね。2003年の初来日のときも、ジョアンの意向を聞いて、会場の国際フォーラムのホールのクーラーが切られてたんだよね。まだ、9月で暑かったから、暑がりのオレ的にはたいへん困ったよ」

バツ「ホントですよ。クーラーは切られてるわ、ジョアンはアンプを使わないわ、照明はほとんど使われないわで通常のライブとはだいぶ趣きが違いましたよね」

サツ「素晴らしいライブだったけど、とにかく暑いのが困ったね」

バツ「ぼくはネットで知り合った女の人と一緒に行ったんですが、困った感じの人でした・・・。でも、それはまた別のお話・・・。では、2枚目へ」

サンバ’68

サンバ’68

 

 

So Nice (Summer Samba)

So Nice (Summer Samba)

  • MARCOS VALLE
  • ¥150

サツ「これまた名盤だね」

バツ「メロディーメーカーとして定評のあるマルコス。ヴァーリの名盤です。『ゲッツ/ジルベルト』もそうですが、このアルバムもアメリカ進出用に作られた盤であるため、作りがかなりポップなので最初に聴く盤としては最適かと。マルコスは時代ごとにかなり音楽性が変わるんですが、メロディーメーカーとしての軸がしっかりしているので、どのアルバムも面白いです」

サツ「そうだね。このアルバムを気に行ったら、是非他のアルバムも聴いてみて欲しいよね」

ア・ヴィア・ラクテア

ア・ヴィア・ラクテア

 

 

バツ「そして、3枚目。これは、ブラジルのミナス地方出身のロー・ボルジェスの傑作2ndです」

サツ「このアルバムは、他の2枚に比べると知名度としては低いけど、欠かせない1枚だよね」

バツ「ホントそう思います。ミルトン・ナシメントトニーニョ・オルタ、ベト・ゲヂス、そしてローを始めとするミナス派の作る芳醇な音楽は、日本のミュージシャンへの影響も大きいですよね。影響されたことを公言するミュージシャンもかなり多いです」

サツ「今の日本のインディーミュージックのファンの人には、もしかしたら一番響くかもしれないので、是非、聴いて欲しいよね」

バツ「独特なギターの音響や美しくて儚いメロディー、そういった部分を聴くとすっと心に沁みてきます」

サツ「上に貼った曲には、当時のブラジルの軍事政権に歌詞を検閲されたという歴史もあったりするみたいだから、歌詞の中身も味わってみたいよね」

バツ「そうですね。歌詞の内容まで踏み込んで聴いていないので、これからCDの歌詞の対訳を見ながら聴いてみます」

 

(歌詞を読みながら聴いてみる)

 

サツ「・・・。歴史的背景とかも踏まえないと歌詞だけ見ても抽象的すぎて、良く味わえないね・・・」

バツ「悲しいけど、ホントのこと!」