1000円(税抜)以下レコードの巻(3)

Peter Hammill『Sitting Targets』→100円

サツ「はい、第62回です」

バツ「今回も100円市の戦利品報告です」

サツ「このパターン、相当続きそうだね」

バツ「そうですね。ぼくのレコード購入記録代わりにもなりますからねー」

サツ「そうですか。。。では、今回は?」

バツ「まずは、ピーター・ハミルの81年作『Sitting Targets』です」

サツ「ピーター・ハミルといえば、Van Der Graaf Generatorのボーカル&ギターとしての活動が有名だね」

バツ「そうですね。ヴァン・ダー・グラーフ・ジェネレイターはイギリスのプログレバンドとして認知されているんですけど、わりとパンクやニューウェーヴのリスナーからも支持されているという印象が強いですね」

サツ「ピーターの情念のあふれる歌と楽曲が響くのかもしれないね」

バツ「そんなピーターがニューウェーヴの時代に出したのが本作です」

  

Sitting Targets

Sitting Targets

 

 サツ「サウンドとしてはヴァン・ダー・グラーフよりもリズムや曲の構成がストレートになってるけど、ピーターの歌声があるだけで、独特のいびつさが出てて、すごく面白いアルバムになっているよね」

バツ「彼のキャリアの中では地味だと思われているアルバムかもしれませんが今の時代に響くアルバムだと思います」

Peter GabrielPeter Gabriel』4→100円

サツ「で、次は?」

バツ「次は、ピーター・ガブリエルの4枚目のアルバム。82年の作品です。こちらも中野厚生会館のディスクユニオン100円市の戦利品です」

Peter Gabriel 4

Peter Gabriel 4

 

 サツ「あ、今回はピーターつながりってことで行くのね。ピーターのソロは1枚目からこの4枚目までは全部『Peter Gabriel』なんだよね。あぶらだこ*1と同じスタイル」

バツ「そうなんです。タイトルは本来同じなんで紛らわしいので、4枚目って呼ぶことが多いですよね。あと、他のアルバムとの区別のためにシュリンクの上から「Security」ってシールが貼られていて、このタイトルで呼ばれることもあるみたいだす。自分はそんな呼び方したことないですけど」

サツ「次の5枚目は『Peter Gabriel』じゃなくて『SO』というタイトルになったんだよね。レコード会社からタイトルが紛らわしいからなんとかせい!というクレームがついたからみたい。ちなみに、ピーターがいわゆる音楽ファンだけでなく、一般リスナーにも認知されるようになるのは『SO』から。このアルバムからの大ヒット曲「Sledgehammer」のPVはものすごいから是非観て欲しいね。今の技術でならそれほどたいへんじゃないのかもしれないけど、当時の技術でこれを作り上げるのには、相当な情熱と労力と資金が必要だったと思うよね


Peter Gabriel - Sledgehammer - YouTube

バツ「気持ち悪くて最高なPVですよね!で、話をこの4枚目に戻すと、ぼくの印象としては、他のアルバムに比べてライブで演奏される曲が少ないイメージです。そのうえ、5枚目が大ヒットすることもあってか、わりと過渡期のアルバムというイメージを持たれている気もします」

サツ「でも、エキゾチックエスニックで多彩なリズムアプローチを盛り込んだ楽曲が多くて、聴きどころが非常に多いアルバムだよね」

バツ「そうなんですよ。その後、ピーターはWOMADというワールドミュージックのフェスティバルを開催したり、Real Worldという自身のレーベルから積極的に非英語圏のミュージシャンの音楽を紹介したりと、いわゆるロックのフォーマットからははずれた音楽と自身の音楽を交配させることを目指している人で常に面白いアプローチをしているんです。その姿勢は、この4枚目にも如実に現れていますね」

サツ「そういう意味では、今の音楽リスナーにも面白いと思ってもらえる要素があるんじゃないかなと思うよね。100円でも手に入るアルバムだから是非聴いて欲しいよね」

バツ「ホントです。とりあえず、4枚目のアルバムから「Shock The Monkey」のPVを紹介しておきますので、こちらも是非観てください」


Peter Gabriel - Shock The Monkey - YouTube

サツ「個人的には、この曲よりもアルバムの他の曲の方が好きなんだけどね」

バツ「ぼくもです」

サツ「悲しいけど、ホントのこと!」 

*1:日本のロックバンド。どのアルバムもタイトルが『あぶらだこ』なため、リスナーはジャケットの写真のイメージでアルバムを区別しています(例:カメの写真が使われているアルバムなら「亀盤」とか)。あぶらだこの超個性的な音楽は一度聴いたらやみつきになると思います。